サエない日々にさよならを。

知人が脳梗塞を発症した時に対応したこと、考えたことまとめ。


先日、知人が目の前で脳梗塞を発症しました。ひとまず、落ち着いたので今のうちに発症時に対応したことや考えたことなどを書き記しておこうと思います。

本来は起こったことありのまま書こうと思いましたが、個人情報に触れる内容を書きかねないため、あくまで私が対応したことと、気づいたこと、思ったことに焦点を当てて書くことにします。

この経験を書き記したことが、いつかどなたかのためになれば幸いです。

ざっくり経緯説明。

夜、カフェにて話をしている最中、知人、突然発症。

救急車で近くの救急病院へ。

診断と応急処置をしている間に、救急救命士さんの力も借りて身内の方へ連絡。

運ばれた病院では処置ができないと判断されたため、治療施設のある大きな病院へ行くことに。再び救急車で搬送。転院の旨を身内の方に連絡。

転院後、身内の方到着。身内の方が主治医の先生とお話を交わし、書類にサインをされて正式に緊急処置。

一命を取り留める。

「発症した時間(時刻)はいつですかね?」(By救急救命士さん)

それまでカフェで普通に話をしていたのが、突然豹変した知人。
数秒の間、動揺しつつも、半身が動いてなかったり、大あくびをしたりする状況を見るとどう見ても脳がやられた(この時点では、梗塞か出血か不明)ことに間違いないと判断。すぐさまカフェの店員さんに救急車を呼んでいただくことになります。

その後、救急車で運ばれるわけですが、その際、救急救命士さんに聞かれたのは発症時間。

実は、暴れる(というか動かない身体をなんとか動かそうして逆におもいっきり頭や腕を壁にぶち当ててしまいかねない)知人の保護に気をとられて発症時刻を確認していませんでした。

よくよく考えると、発症してからの時間が勝負なんですよね。
結局、救命士さんから救急車を呼ばれた時間、到着した時間をきいて、推測した時刻を答えるに至りました。

発症してからの時間によって処置できることとできないことがあるのを思い出して、確認してなかったことを悔いたのは言うまでもありません。

「カバンの中身、きれいに整理されとる…。ありがたい」(By私)

救急車の中で救急救命士さんに知人の個人情報を聞かれた後、さらにご家族・ご親族の了承がないと処置ができない病気の可能性があるということで、身内の方に連絡をとって欲しいと言われます(注:このときははっきりとした病名は言われませんでした。確定の権利がないことと、他の潜んでいる病気の発見の見落としを防ぐためかと思われます)。

私が知人について知っている情報は本名と誕生日と職業のみ。身内への連絡先は一切知りません。
本来、人のカバンや携帯電話の中身を見るのはご法度行為ですが、この時は緊急事態。「申し訳ない」と手を合わせた後、罪悪感と焦りの気持ちを入り混じらせながら、知人が持っていたカバンから携帯電話と身分証明になるものを探しました。

ありがたいことに知人は常日頃からカバンの中身を整理していたようで、どこに何をいれているかがわからない私でもすぐに運転免許証が見つけることができ、すぐに救命士さんにあれこれ答えることができました。

整理整頓は相手も自分も救う、と心底実感したのは言うまでもありません。

また、身内の方への連絡に関しては、これまた申し訳ないと思いつつ、携帯電話の登録から探して電話をかけました(ちなみに、私は身内の方との面識はなく、不信に思われる可能性も考えられたため、救急救命士さんから話をしていただきました)。

知人は携帯にロックをかけていなかったので、すぐに連絡できたのは良かったのですが、もしロックかかっていたらどうなってたかなぁと考えてしまいました。恐らく、114とかで聞いたりとかになったかと思うのですが、携帯だけしか持っていない場合は?とか…。
(※この件に関しては、長くなりそうなので改めて別エントリーを書き起こします)

なお、搬送中に救命士さんが聞いてきたのは以下の通り(注:発症時間は除きます)。

  • 名前(本名)
  • 現住所
  • 年齢&生年月日
  • 職業
  • 発症した状況
  • 持病があるかないか(糖尿病、高血圧など)
  • 普段から服用している薬の有無
  • 搬送者と付き添い者(この場合は私)との関係(※この時は友人、と答えておきました)

「保険証の提示をお願いしたいのですけど…」(By病院事務の方)

転院搬送する前に、病院事務の方から保険証の提示とお支払いを求められました。
(もちろん、状況が状況なので気を使った言い方でした、と事務の方の名誉のために言っておきます)
どうやら転院する場合はその時点でお支払い、ということになるようでした。

ちなみに、保険証は知人のカバンの中にあったのですが、少々特殊なものであり、保険証かどうか私では判断がつかなかったため、事務の方には後で対応します、と話をすることに(今思えば、事務の方はありとあらゆる保険証を見てきてるはずだから、一旦見せて判断してもらえればよかったと後悔)。この件に関しては、身内の方に対して大変申し訳なかったのですが、転院先で事情を説明して、処置が落ち着いた後に対応をお願いしました。

ちなみに転院先では退院時にお願いします、ということだったため、もし、最初の搬送先で入院ということであれば、同じようなことになったのではと思います。

何度も同じことを聞かれても冷静に答える心が必要。

実は最初の搬送中、転院搬送中、そして主治医の先生と、3回同じことを聞かれてしまいました

「え、連絡連携どーなってんのん?書類も書きよったやん?」と疑問に思ってしまいましたが、よくよく考えてみると、非常事態でしっかり事実確認をしなければならない状態。伝えられた内容が、本当に間違いがないか念押しで聞いておかなければならないこともあるだろうし、付添人(私)から聞き出せていないこともある可能性もあるのでは?と思い直し、イラつく感情をぐっと抑えて話をしました。

もしかしたら「同じことを何度もいわすなや!」と思う人もいるんじゃないか、とも思ったのですが、判断を誤ると命を落とす状況でもあるので、命を救うため、根気よく話す(伝える)のは付添人としての義務かな…と思いました。

まあ、話すことで高ぶってた自分の気持ちを徐々に落ち着けることができたので、結果的には良かったかも。

連絡先や職業など自分自身を伝えるツールはあるに越したことはない。

知人が発症した時、私も知人も車でカフェに行ってたので、救急車で運ばれるということは、しばらくの間置かせていただく必要がありました。

搬送前に、カフェの店長さんから「万一のための連絡先を教えて欲しい」と言われたため、即座に出したのは自分の名刺でした。フリーランスゆえ、名刺はいつでも出せるよう普段から所持していたので、すぐに出すことができたのは本当に良かったなと思います。

その他、身内の方が来られた際、あいさつの時にお出ししたりなど非常に役に立ちました(一種の身分表明になりました)。病気になった本人の情報も必要ではありますが、付添者の情報もすぐに出せるようにしておく必要があるな、心底と思ったのは言うまでもありません。

冷静に動くことができた理由。

この一件が落ち着いた後で、仕事関係者とその他、一部の人に諸事情を説明したわけですが、「良く冷静に対応できたねぇ」と言われてしまいました(注:付き添いにより仕事スケジュールが遅れたため、代理店などに調整していただけるよう、お詫びの連絡をする必要がありました)。

正直言うと、冷静だったわけでもないですが…。多分以下の積み重ねが功を奏したのかと思います。

1.父から常々病人への対応・判断・行動の仕方の話を聞いていたから。

父は元々医療関係の仕事(注:医者・看護師ではありません)に就いていて、身近に病人を見てきているのもあり、病気や対応についての話を良くしてくれてました。それである程度の脳内シミュレーションができていたのかなと思います。

あと、本当のことをいうと、救急車を呼んだのも初めてでした。痙攣や麻痺など本当に救急車が必要な事態についても話をしてくれていたので、即対応ができたのだと思います。

2.CSS Niteなどのイベントにスタッフとして参加したり、イベント運営をしていたから。

参加する側とは違って、スタッフという立場の場合、イベントがスムーズに回るように動く必要があります。特に運営者(責任者)の場合、隅々まで気を配ることが必要です。また、多くのことを対応・判断をしなければならないので、全てを要領よくこなすために冷静さも必要になるわけです。

恥ずかしながら、これまで運営スタッフとして参加させていただいたCSS Niteを始めとするイベント、そして昨年11月のイベントでそれができてたかといえば大変疑問?ですが、それでもその時の動きや考え方が役に立ったのは言うまでもないと思ってます。

ちなみに。身内の方は夜遅くに突然呼び出され、遠路はるばる病院へ来られました。気丈に振る舞っておられましたが、動揺は私以上にあったのではないかと思います。処置中、少しでも気分を和らげるようトークをしたり、何か飲み物があったほうが良いな…と気づかえたのは明らかにイベント経験の賜物と思ってます。
(「そんなの当たり前やろ」と思う方もおられるかもしれませんが、それだけ私の思考ベースが超ポンコツと察していただければ…)

3.その場で対応できるのが私ひとりだけだったこと。

対応できる人がパニック起こすだけだったら、何もできないのは言うまでもないです。

…他にも理由はあれこれ考えられるのですが、全部書くと長くなるのでこんなところで。

総合すると、「今までの経験の積み重ね」と言うのがしっくりくるかなと思ってます。一見、必要でないように思えることが、巡り巡って役に立つことは、以前、私が独立した際のエントリーでも書きましたが、今回の一件でなお一層それを確信しました。

もしも私がいなかったら?逆に自分が急病になったら?

今回は、私がいたのは不幸中の幸いでしたが、もしもこれが知人ひとりだったらどうなってたんだろうか?逆に私が発症したら?知人の様に自ら自分のことを伝えられない状況になった場合、普段からどうしておけばいいのか。

…考え出したら長くなりそうですね。これもまた別のエントリーで書き記すことにします。

治療に関わってくださった方々への感謝と自分の仕事に向き合う姿を考える。

知人に付き添いながら主治医の先生や医療スタッフの方々が、一生懸命てきぱきと対応してくださるのを見て、改めて医療の凄さを感じました。救急救命士さんはじめ、いい人たちに対応していただけて本当にありがたかったです。

そんな姿を間の辺りにしながら、頭の片隅で自分の仕事の向き合い方について省みている自分がいました。非常事態にちゃんと対応できるだけのスキルやら、現在の病状や処置について冷静に同様している相手に理解してもらえるように話せるスキルは持ってるんだろうか、などなど。

あとは、これまで医療関係サイトも数多く制作させていただきましたが、果たして今まで制作してきたサイトは今後利用することになった方々に対して本当に理解・利用しやすいサイトであったのだろうか、と。

あれこれ考えを張り巡らせて制作するのと、実際経験してからの考えから制作したものとは意識も作りも全く違います。自分自身、まだまだ勉強が足りない、改めて考えさせられました。
(もちろん、内部事情により思い通りにならないこともあるのは十分承知してます、が…)


…それにしても、最後をWebで締めるところは、どっぷりWebデザイナーである所以ですね…。
ずいぶんと長くなりましたが今回はこの辺で。


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フレーズライン ・ Webデザイナー

愛媛県松山市で主にWebデザイン(PCサイト・スマホサイト・スマホアプリ)のお仕事を主に、デザイン関連のお仕事をしております。

Photoshop、Illustratorを主流に使用しつつ、興味を持ったアプリは使ってみています。元Adobe Fireworks Lover(一応今でもご希望あれば使用してます)。

Webデザインに関するほか、自分なりの仕事の進め方、考え方など書いてます。

ねことコーヒー好き。一応既婚。

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